母の日を無事に終えて、花屋的には今年の前半戦が大過なく終わったというような気分となり、打ち上げだなんだと言っては飲んだり食べたりばかりしていたのですが、そろそろ夏の遠征登山に向けて体力増強、贅肉を落とさないと行けない頃合いになってきました。母の日翌日から小一時間のウォーキング・インターバルランニングを2度行い、スクワットを中心とした筋トレも2度行って、(まあやらないよりはマシかという準備をして、)5月の山登りをしました。今回は近畿の北西部が好天が見込まれるという予報だったので、我が登山隊の隊長(マイワイフ)お気に入りの段ヶ峰を選びました。前日までしっかり雨だったので、渡渉がなくて、滑りそうな岩場のないことが必須で、さらに気持ちの良い稜線歩きが出来るという点で、段ヶ峰はベストなチョイスではないでしょうか。
段ヶ峰までは中国道宝塚インターで乗り込み、播但道・生野出口専用インターで降りて、そこから10分ほどのゴルフ場の脇の登山口からスタートです。登山口にはありがたいことにトイレがあるのですが、若干散らかり気味でありますので、生野出口インターから左折してすぐのJR生野駅のトイレがおすすめです。向かいのローソンさんもそうおっしゃっております。
登山口には段ヶ峰縦走路の地図が掲示されてますので、ご参考下さい。山と高原の地図(我々がもってる10年くらい前のもの)にはなぜか段ヶ峰の詳細がありません。今はあるのかしら?私はヤマレコのらくルートをプリントアウトして持ってきました。もっともこのルートは三回目で、迷うところもないようによく整備された道ですので、地図がなくても良さそうなものですが、やはり地図無しは心許ないので毎回そうしています。今回も登山口から段ヶ峰頂上のピストンです。登り始めてから一時間ほどは中々にキツめの登りです。日陰も少ないので汗が吹き出します。4月の大峰の時はそんなことがなかったので、やはりひと月季節が進んで、初夏なのだなあと実感します。来る猛暑に向けての暑熱順化としてもいい感じです。
今回、仕事にかまけてランニングやスクワットを怠りがちだったので、体にちょっと喝を入れようと、飲みもしない水を2リットル余計に担いでおりました。夏の遠征登山のときの目標体重に対し、2キロオーバーの現状を考えると、水と合わせて都合4キロの歩荷だぜ!!と考えます。(体重を歩荷に組み込むアホ思考)
達磨ヶ峰が最初のピークでそこから先は気持ちの良い、時折見晴らしの良い稜線歩きがつづきます。達磨ヶ峰から段ヶ峰まで一望することが出来るのですが、あまりにも遥か遠くに思えます。毎回、こんなん歩いていけるもんなん??と思いますが、気持ちのよく稜線を歩き、時に登ったり下ったりをしていると、無事にたどり着けます。
(爽やかな稜線の上で、来た道を指差す隊長)
達磨ヶ峰を過ぎて15分ほど歩いた頃でしょうか、本日初のすれ違いの登山者の人から、
”下はヒルに遭いませんでしたか?私は3匹とりつかれていたんですよ”との話を伺います。
えっ!本当ですか!しまった、段ヶ峰にはヒルがいないと思ってました・・・完全に油断してました。と返します。そうすると、
”達磨から下です。上にはいませんでした”と教えてくださいました。そうなのか・・・
一時小休憩をとり、足元、ズボンの中、靴下のあたりをチェックしますが、とりあえず見つかりませんでした。一安心するとともに、これはこれからの道のりで注意しなければと気を引き締めます。先程の人はこの時間(9時半頃)でもう降りて来られたのだから、相当早い時間に登りだしたんでなかろうか、そうなると、昨日の雨と朝露でもって、ヒルが活動的であったのではなかろうか、我々が登ってきた時間帯はもうすでに気温も高く、地面も乾燥しだしていたので、難を逃れたのではなかろうか?と二人で話し合います。さりながら、段ヶ峰にはヒルがいないと思っていたので、(過去二回の登行もヒルの活動時期だったが見なかった)恐るべしヒル、油断大敵であるなと今後の教訓とします。近い山域の千ヶ峰・雪彦山はヒルがいることで有名であるので、よくよく考えればヒルがいても不思議はない。たまたま食われなかったのか、稜線道なので乾燥しやすいからギリギリセーフだったんだわ・・・と反省します。
最低コルをへて、台地上の広々とした稜線に出て、あれほど遠くに見えた段ヶ峰も間近に感じられるようになります。フトウガ峰までは高い木も生えてないゾーンで、風が強い時は本当に強いのだろうなと想像しつつ、今日は風もゆるやかで、気温も暑くなく寒くなく、まさに絶好の山登り日和だと感じました。
(たかが2リットルほどの歩荷でテンションが上がったのか、むやみに力強いガッツポーズをしてしまい、後になって恥ずかしい)
予定より30分以上早く着いて、我々もやるもんだね!などと隊長と話しますが、らくルートは割とゆっくり目の歩行時間設定になっているので、大体いつも少し早くついた感じになります。ちょっと良い気分にさせてくれるので嬉しいです。
頂上が見晴らしもよく、結構広いので、いつものようにさっとパンを食べて昼食です。食べている間に頂上は人が増えてきました。後期高齢者のグループだと話が聞こえてきたので、たいしたもんだなあ、我々もそれくらいまで登れるかね?健康第一だね、それでももしか登れなくなったら夏の山の代わりに全国の花火大会を見て回ろう、いや、ケーブルカーやリフトを使ったゆったり登山をしようよなどと話します。
そんな話をしながら、来た道の気持ちの良い稜線を戻ります。
無事に達磨ヶ峰まで戻ってきました。此処から先の下りはヒルの襲来に気をつけつつ、足の疲れからの転倒に注意しつつ、ちょっと急目の下りを降りて、無事に帰還いたしました。
やはり段ヶ峰は良い山ですね。山と高原の地図に載ってないのは、秘密にしたいからじゃない??などと隊長と話しつつ、混雑を避けるべく、まっすぐ帰路に着きました。