幸い、隊長の側の布団一式も私の側の布団一式も人が来ることはなく、それなりによく眠れた朝を迎えられたと思いました。隊長に夜中鼻を摘んでゴメンね、と言われたのですが、何でそんなことしたん?と聞くと、いびきかいてると思って、止めようと思ったとのこと。でも違う人がいびきしていたようで、関係なかった。だからゴメンと言われたわけですが、全然気が付かなかったわけですから、よく寝たと言えたでしょう。さて、朝日小屋と違って向かうルートがまちまちのパーティが混在していたのか、私達が入った大部屋は2時くらいから動き出す人、3時くらいには出立する人など、バラバラでした。こういう場合は早く寝て早く動き出すのが得策だよなあと思いつつ、3日めの出立はやや遅めなので、4時前まで耳栓をして横になっていました。白馬山荘の朝ご飯は5時から早いもの順ということで、出遅れるわけにはいかないと4時半前には談話室を兼ねた食堂前のスペースで待機していました。食堂入口前の引き戸の上、安曇野側から見た北アルプスの山容、パノラマ大写真を勉強がてら見ていたら、朝ご飯のために何が何でも一番に並んでいる人と思われたのか、気がついたら後に行列ができており、そこまでの意気込みでは無かったので、少し恥ずかしいような思いをしました。
無事に一番に朝ご飯をゲット。おやきもついていて嬉しい。
食事を終え身支度をし5時半くらいに出立しました。三国境までは前日に来た道を戻ったわけですが、前日あれほどしんどかった道のりも何だかあっという間で拍子抜けしました。筋肉痛は確かに経験のない感覚で、うち太もも、ハムストリングスも痛みだしていました。いつもの痛いところを合わせれば、要するに足全部痛いというべき状態でしたが、まあそれでも歩き出せば歩けないということもなく、日頃走ったり、スクワットしていたのが効果あったのかもしれません。隊長もそんな感じ。初日に木道で尻もちついたときの痛みもサロンパスの効き目でかなり回復したとのこと。
らくルートで事前に調べたら、この三国境から小蓮華岳、白馬大池に至るまでの道程が今回のルートの中で一番困難なグレーティングとされていましたが、別にしんどいことも難しいこともなく、歩き良い稜線道でした。ただ、メジャールートだけあって登山者が多く、避けたり避けてもらったりが多かったです。小蓮華岳を過ぎてしばらくした辺りから白馬大池と思しき池を見ることが出来、目標が見えるっていいなあと思いつつ、どんどん下ります。
それでも三日めの足取りは疲れが溜まってて重かったのか、避けたりすることが多かったせいか、思いの外時間がかかって白馬大池に到着。昼前に蓮華温泉に着けるかもという思惑は早くも崩れてしまったわけでしたが、別に蓮華温泉に急いで向かわないといけない理由もなく、ここまで頑張ってきて怪我でもしたら情けないぞ、蓮華温泉にも入れなくなるぞと励まし合って慎重に歩きます。白馬大池からの道のりは思ったより長く、随分とへこたれましたが、何とか無事に13時ごろに蓮華温泉に到着。温泉に入って、さっぱりし、無事に帰路につきました。
今回のルートは(10県2山域の日本百名山)登山ルートグレーティングによると技術B・体力8のルートでした。前年の富士・御殿場ルートが技術B・体力7であったことを思うと、我々的には一番キツイルートを経験したことになりました。良い経験をしたと思いますが、さすがにちょっとしんど過ぎたかもしれないと感じました。足が上がらず、蹴つまずきそうになったり、転びそうな角度の滑りそうな石に不用意に足を置いてしまったり、集中力が切れてしまっているなと感じる場面が何度かありました。今回も天候に恵まれたから無事だったと思える部分もあり、果たして来年以降の山行はどうあるべきか、一年間考えたいと思います。
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