さて、今年の夏山遠征最終日の朝を迎えました。剣山荘は劔岳の全容を見るという意味では剱御前小舎や剱沢小屋には劣るということのようでしたが、きれいな小屋だし、シャワーはあるし、ご飯は美味しいし、我々的には大満足の小屋でありました。それに劔岳登山の皆さんからしたら最も山頂に近い小屋ということで、何だかベテラン勢の多い、観光ムードのない山小屋というか、緊張感のようなものが感じられ、我々には新鮮な刺激となりました。もっとも、我々は劔岳はとても登れるものではないので、刺激を受けても仕方がない部分もありますが。
出立は6時すぎ。同室の皆さんもう大半の人がいなくなっています。劔岳にアタックされているのでしょう。劔岳ともなると、山頂を目指すことをアタックというのだなと、宿泊者と小屋スタッフの会話から知ることが出来たので言ってみました。我々は快晴の爽やかな日差しの中を剱沢小屋を目指します。剣山荘から見えているので、大変気が楽です。歩きやすい道でした。剱沢小屋からは劔岳をきれいに仰ぎ見ることが出来て、これは人気の小屋になるねと感じました。テントサイトは小屋からしばらく登ったところで、朝の澄んだ空気の中で劔岳を仰ぎ見ながら、コーヒーでも飲んでおられるのでしょうか、ゆったりとした時間を過ごす方もおられます。そんな時間を過ごしてみたいものだと思う反面、性格的にはすぐに出立、どんどん先に行けないと心配なタイプなので、一生無理だねとも思います。
前日に横目に見た剱沢からの登りの道を進みます。朝露に濡れたチングルマの穂先が日に照らされて輝き、きらめく花のようです。しかし、早くもガスが登ってきて、劔岳の姿は早くも上半分隠されてしまいました。剱沢小屋で写真を取っておいて良かったな。と思いつつ、先を急ぎます。
剱御前小舎について、立派なトイレがあるので夫婦ともども利用して、後は雷鳥沢を下るのみだね、と話します。昨年、3日連続山行・合計25時間歩行というルートを経験しているので、それに比べたら何ということはないものの、やはり日頃の山行とは違い、やはり足は疲れてきています。難しい所は一つもないものの、やはり気を抜くと転びそうになります。雷鳥沢というからにはきっと雷鳥がいるに違いないと思いましたが、あいにく雷鳥を見ることは出来ず、去年の雷鳥坂もそうであったな・・・と思いつつ休憩も取らずに歩きます。
剱御前小舎から見え続けていたキャンプ場に到着して、これは設備の整ったキャンプ場であるな、地面が平らでテント張りやすそう。室堂からも近いし、登山用テントでなくても(いわゆるキャンプ用テントでも)ここまでなら持ってこれそう、ここを起点に雄山、劔岳、大日岳と数日過ごしても良さそうだな・・・なんて思っていたら、実際コールマン社のデカいテントを張っている人がいました。きっとあの立派な売店でガスやら簡単な食料やら、水やらと購入できて、何ならビールも買えるに違いないねと隊長と話していたら、売店的機能はないらしく、最寄りの雷鳥沢ヒュッテに行かないといけないらしく(またその雷鳥沢ヒュッテの古錆びた感じがものすごく)、これは我々の体力では数日分の食料と水を持ち込んでキャンプは無理だね〜と残念な気持ちになります。実際そこからみくりが池、室堂へと続く道は急な登り下りで、最後はもう堪忍して!と言う気分になります。
さりながらもひと踏ん張りして、10時40分発のバスに乗れる時間に到着し、スムーズに乗り込め、ケーブルカーも接続よく乗り込め、たった二人のために臨時駐車場行きのワゴンも出してもらえ、昼頃には車に戻ることが出来ました。剣山荘で用意してもらった弁当を食べて、夏山遠征の締めとしました。
そこから福井市のビジネスホテルに一泊し、安全運転で帰宅しました。雨にも遭わず、渋滞も避けることが出来て大変ラッキーな旅でありました。





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