大石茶屋で夕食をいただき、外のベンチで夕涼みをしていると、どんどんその時間から登り始める人が茶屋に訪れます。レンタルのストックを貸し出したり、金剛杖を販売したり忙しそうです。日は暮れて、ふもとのネオンがきれいに輝きだします。反対に山は明るさを失い、たたずまいは漆黒そのものです。その漆黒の巨大な三角形の間をかすかな明かりが登っていったり、降りたりしていました。そんな様子を眺めていたら茶屋のご主人が話してくれました。”降りてくる光と登っていく光が交差するところがあるでしょう、そこで必ず右の方に行きなさい。まっすぐ行ってはいけない。曲がって行ったら登れるから。マジで。”
ご主人の言葉をしっかりと胸に刻み、明日は頑張ろうと思いました。マジで。(この~~~マジで。というのはご主人の口癖でした。しょっちゅう仰いました。マジで)
明朝は5時に起きてご用意してもらったお弁当を食べました。五合目の茶屋に宿泊して、5時に起きて5時半に出立したら充分に早立ちであろうと考えていたのですが、その時間にはとっくに登りだす人たちが茶屋を通り過ぎていました。しまった、出遅れた!と後悔しつつお弁当をいただきます。普段の朝はパン食であっさり済ましているので鮭弁当はボリュームたっぷりです。

お弁当の傍らには、茶屋のご主人から板チョコとカルピスウォーターのペットボトルのプレゼントが置いてありました。長く苦しい道中、これを食べ、これを飲み頑張れ!ということだと気持ちを奮い立たせます。ついに出立です。
(画像は御殿場ルート5~6合目の様子)
0 件のコメント:
コメントを投稿